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【ツタエノヒガサ】日々の暮らしを楽しむ物

“ツタエノヒガサ”

「初めて日傘が欲しくなった」

これはRENのスタッフが、「ツタエノヒガサ」に出会ったとき、感じたことでした。

衣類を中心に活動している「傳tutaee」が手がける日傘レーベル「ツタエノヒガサ」。凛とした佇まいから伝わってくる、つくり手さんの想い。

ほかの日傘にはない魅力をご紹介したくて、「傳」のデザイナーである合田さん、店長の吉原さんにお話を伺いました。

 

 

 

 

日本らしさを伝える、ということ

隅田川のほとり。
蔵前にアトリエと店舗『一月』を構え、2002年より活動されている「傳tutaee」さん。

RENともご近所で、もともと親交が深いブランドです。

「傳」という漢字は「伝える」の旧字から。日本文化をこれまでの「日本らしい」という概念に留まず伝えること、ブランド独自の視点から表現することをコンセプトに活動されています。

浴衣の生地から、日傘の生地へ

傘を広げた時、内側からも柄を楽しめる。

これがツタエノヒガサの特徴であり、表裏なくきれいに染まる「注染」だからこその、粋な計らいです。

手がけたのは浜松の染め職人さん。
傳さんとのお付き合いは15年以上、はじまりは浴衣の生地づくりからでした。

「浴衣は、セレクトショップさんから依頼を受けて作り始めたんです。”傳”というブランド名自体が和のイメージが強いので、浴衣をつくってしまうと和のブランドになってしまうと、初めはためらっていたんです。ただ浴衣も洋服も、着て、纏って、装いを楽しむもの。そう考えると、やってみてもいいかなって」

楽しそうに語る彼らの口ぶりから、受け止めたものを、どんなふうに自分らしくしていくか。過程そのものを楽しみながら、丁寧にものづくりに向き合う姿勢を感じます。

そうして浴衣を手がけるようになって数年。

「表裏に柄ができる注染の生地が、日傘になったら素敵だな」と思い至り、「ツタエノヒガサ」誕生へと繋がっていきます。

柄のデザインは、すべて合田さんの手描き。

それを職人さんが、全て手作業で型を起こします。そこから生まれるわずかなズレや揺らぎ。そんな手仕事ならではの変化は、楽しみのひとつであり、また表現の挑戦として、大切にされているところでもあります。

たとえば最初に、傳さんが職人さんにお願いしたのは、
この”たて棒”の柄でした。

「型を起こさないで、線を引いてもらえないかなと」

1本1本、職人さんが手で線を引き、染めていく。これは注染の技法を用いて、挑戦してもらった柄。合田さんと職人さんが、お互いにやりたいことを理解しているからこそ出来る技です。

また染めては折り畳んでいく、という注染の特徴により、折り畳んだ部分には染料が溜まり、ボーダーの柄に「節」ができます。

その偶然性、線のにじみも手描きならではの魅力です。

そうしてつくり出される日傘は、ひとつとして同じ物が存在しません。

甘くない、日傘を

「もしも私が日傘を作るなら、もっとシャープな日傘が作りたい」

当時、合田さんがよく目にしたのはレースや華やかな印象のもの。だからこそ、甘くない日傘を作りたい、そう考えていたそうです。普段装う洋服とも相性が良く、バランスのとれるシャープな日傘。

ツタエノヒガサには、長年、洋服を作ってきたからこその気遣いが、随所に散りばめられています。

RENでお取り扱いさせていただくのは、折り畳みタイプの日傘。

「この丸いフォルムにもこだわっているんです」
日傘の骨をひとつひとつ広げながら、合田さんが見せてくれました。

傘を広げた時のゆるやかなカーブは、三段の骨組みだからこそ。日傘を差した時、洋服が素敵に見えるかどうか。そんな観点から、フォルムや大きさを決めているのだそう。

そして、ストレートな傘の手元。
しっかりと手の平で握ることが出来る手元の長さも、こだわりのひとつ。

日傘だからと、コンパクトであることに重きを置かず、使う時の心地よさを大切にしてつくられています。

出来上がる時期は毎年変動します。染めの職人さんから傘の職人さん、素材の調達と、傘づりはとても時間のかかるもの。ささいな部分も丁寧に、こだわり取り組まれています。

日傘を手にした時「素敵だな」と感じるのは、その丁寧なものづくりへの姿勢を感じられるから。

手元に付いているタッセルも、ひとつひとつが特別な色。その日傘に合わせてオリジナルで染め上げられています。

物と共に、一緒に暮らしを楽しむこと

「いい物だから」丁寧に扱うのではなく、「いいと思った物だから」丁寧に、そして一緒に暮らしを楽しみたくなる。

ツタエノヒガサは、そんな日傘です。

なにかと、手軽さやスピード感にばかり焦点を当て、考えることが多い世の中。自分自身のささいな日常のひとこまを思い返しても、そんな部分に目を向けて行動しているように思います。
でも本当は、急ぐ必要のないことばかりです。

物を出す、物を使う、物を仕舞う。

そのひとつひとつの動作、時間を、楽しんでみること。
晴れた日にパッと日傘を広げて、光が通る柄を見上げる。帰ってきたら、骨組みをひとつひとつポキっと折り畳み、ゆっくり袋に仕舞ってみる。日傘を使うことひとつにしても、いくつもの動作があり、そこにはいくつもの楽しみが生まれます。

暮らしのなかでゆっくりと物と向き合う時間も、日々を楽しむ工夫なのかもしれません。

そんな工夫は、日傘の巾着型の収納袋のかたちにも込められています。

「ちょっとだけお昼を買いに行くのでも、日傘は差していたい。そんな時、この袋にお財布とか携帯だけ入れて、出かけられるように」

無くしてしまうことが多い収納袋も、日傘を仕舞う役割だけでなく、バッグとしても使えるようにつくられています。つくり出した物には無駄がなく、小さなパーツひとつをとっても、それぞれにこだわりと役割が与えられています。

 

人の繋がりから、生まれた物

「日傘が生まれたのは、蔵前という街だったからこそ」

合田さんは、そう話します。
傳さんは設立当初、代官山にアトリエとお店がありました。そこから蔵前へ拠点を移し、活動されています。

「注染の生地で日傘を作ったら素敵だろうな」と思っていた頃、蔵前の街で偶然に傘職人さんと出会い、そしてツタエノヒガサが本格的に始まっていったといいます。

近所でのふとした会話が出会いを呼び、そして仕事へと繋がっていく。

「世間話が仕事になる街」

それはものづくりの街、蔵前ならではの特徴なのかもしれません。

「物」に出会うということは「人」に出会うことでもある、お話を伺いながらそんなふうに思いました。

考えた人、作った人、売っている人、使う人。

対面することはなくても、ここにある、その物の中にすべての人の想いが詰まっています。なかなか出かけられない世の中だからこそ、物から繋がっていく人との出会いもいいものです。

ツタエノヒガサと一緒に、日々の暮らしを楽しんでみてはいかがでしょうか。

ウサギノタスキ / 生成り菊
¥20,900-

ウサギノタスキ / たて棒
¥20,900-

 


 

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