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ものづくりノート:アジェンダカバーの裏地話 第3弾 素材の特徴で使い分ける2種類の転写機械

熱転写に使われる、2種類の機械
フィルムの圧着方法には手作業で機械を動かす”ハイドリック式”と、
ほぼ全自動で作業できる”ロール式”の2種類があります。

墨田革漉さんの職人は、レザーの厚みや質感などの特性の他、
オーダーされた枚数がどれくらいかによって、
動かす機械を使い分けているそうです。

基本的に熱転写の加工工程は、
レザーとフィルムを機械でプレスして熱転写 → 冷ます → フィルムを剥がす → 出来上がり
という流れになります。

“面”で加工する「ハイドリック式」(小型の機械)
職人が動かす機械のなかでは比較的小型のものになり、
少量生産や凸凹(でこぼこ)としたレザーに加工を施す際に活躍します。
この機械を動かすメリットとしては、
”面”で熱転写が可能なため
レザー全体にいっきに加工できることにあります。

RENのオリジナルピッグスキンは
厚みがあり、かつ不均一に凸凹な部分があるため、
こちらの機械を使っています。

デメリットは、作業効率が良くないこと。
一枚一枚手作業で機械を操作し、
冷ますのにも丸一日と時間がかかるため
大量生産には不向きなのです。


小型の機械でひと押しでフィルムを熱転写。

“点”で加工する「ロール式」(大型の機械)
ハイドリック式とは対照的に、大量生産向きのロール式機械があります。
差し込んだレザーを、文字通りロールしながら
点で接して一瞬で高熱を加えるため圧力も小さく済み、
且つ圧力をかける時間も少なく済みます。
熱を冷ます機能も備わっているので
生産効率が良いのが特徴です。
また、厚みが均一なレザーの加工に向いており、
大判なレザーにも対応し、転写ムラが出来にくいのも利点となります。

しかしながら、厚みが不均一なレザーには
不向きというデメリットもあります。


大型の機械に大判のレザーを送り出す様子。


転写加工が終わり流れてくるレザーの様子。熱がある程度冷めているので素手で触れる状態です。

不均一な厚みのレザーは小型の転写機で

それぞれの機械の得意不得意を考慮して
墨田革漉さんでは機械を使い分けており
レザーに厚みがあり凸凹しているピッグスキン・ハリーは、
主にハイドリック式の機械でフィルム加工を施しています。


新色のマダーブラウンにも、ヘリンボーン柄を加工していただきました!


新色のマダーブラウン

墨田革漉さんのお話では、
こうした熱転写でレザーに柄を加工する場合、
ツルツルとした銀面にはフィルムがくっつきにくいため
起毛した床面を利用するとのことです。

毛羽立ちが足りないものは
わざと毛羽立たせたりと
フィルムがしっかりと圧着するため
場合によってはそういった作業をすることもあるそうです。

ピッグスキン・ハリーの床面は
毛足が短く、毛羽立ちも比較的安定しているため
熱転写を施したところ
発色がよく、綺麗な仕上がりになります。

実際に手帳を挟んだ時の
あのチラリ感。
墨田革漉さんの職人技術が作り上げた
加工技術の一部を
ぜひ、店頭でもご覧いただきたいです。

ヘリンボーン柄が施されているのは、
オリジナルピッグスキン・ハリーのみとなります。
その他にも、オリジナルピッグスキン・クラックと
今期初めて、財布やバッグの定番素材としてお作りしている
牛革ソラムでもいくつかお作りしました。

直営各店でのお取り扱い数が異なりますので
気になる商品がありましたらお気軽にスタッフにお尋ねください。


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ヘリンボーン柄を施している、アジェンダカバーはこちらの2サイズ

ハリー・アジェンダカバーS/ほぼ日手帳オリジナル対応サイズ
価格:8,640円(税込)
カラー:ブラック、マダーブラウン(new)、ライラック(new)

ハリー・アジェンダカバーM/ほぼ日手帳カズン対応サイズ
価格:10,800円(税込)
カラー:ブラック、マダーブラウン(new)