公開日:2023/5/16
〈interview〉
ゴートメッシュのある風景
“ゴートメッシュが似合う人”
そんなことを考えたときに浮かんだのが、作家・小駒眞弓さんでした。
小駒さんが主幹されているジュエリーブランド 「UU ceramic jewelry and objects」 。POP UP SHOPの開催をきっかけに、REN蔵前店でもお取り扱いさせていただいています。惹き込まれる空気をまとう、小駒さんの作品。
日々、ものづくりと向き合っている人だからこそ、手仕事からうまれたゴートメッシュのバッグもきっと上手に暮らしに取り入れてもらえるはず。そんな思いのもと、RENのゴートメッシュを使っていただきました。
実際に使ってみたから分かること。ゴートメッシュと暮らしの様子を、小駒さんのアトリエで伺いました。
-PROFILE-
小駒眞弓さん
東京生まれ
2009年に設立した陶磁器ジュエリーブランドUU ceramic jewelry and objects主宰。2015年よりレリーフ作品制作を開始。
使っていただいたのは、ゴートメッシュシリーズ 『ランチバッグL』。アトリエの机に置かれたバッグは、すっかり風景の一部のように馴染んでいました。
「そのまま部屋に置いても絵になりますね。バッグを椅子の上に置いたままにすることも、このバッグならいいかなって。佇まいがいいですよね」
バッグを使っていただいてから、およそ3ヶ月ほど。
手に持って使う時間は少なかったという小駒さんのバッグですが、色味や質感もしっかりと変化が見られます。ハンドルはくったりとやわらかく、色合いもこっくりと深い色へと変化しています。
「毎日使っていると、変化は分からないものですね」 と、小駒さん。使う人によっても変化の仕方やスピードもそれぞれ。気がついたら育っていた、というのがゴートメッシュなのかもしれません。
ゴートメッシュを初めて手にしたとき、意外だったのはその質感。
「想像していたよりも厚みがあって、しっかりしている素材だなというのが第一印象でした。このくらいしっかりとしている素材感なら、パソコンを入れても大丈夫そうだなと思って。今は、パソコンを入れることも多いです」
そう話す小駒さんのバッグには、今日もパソコンが入っていました。いつもは、もっとたくさんの荷物を入れることもあるのだそう。
「書類や荷物もたっぷり入るし、入れないときは入れないときで、くったりしたシルエットで使えるのもいいですよね」
「この横長の形も、荷物を取り出しやすくて使いやすかったです。日常の行動範囲は、アトリエと自宅。移動距離は短いので、いつもメインになる大きめのバッグの中に、コンビニに行く時だけ持ち歩けるような小さなバッグを入れて使うことが多いんです。だから横長で広い間口も気に入りました。今日もこんなふうに、バッグの中に巾着バッグを2つ入れてます」
バッグに求める形や大きさは、生活スタイルによってもさまざま。メインバッグとサブバッグを分けて使う小駒さんにとって 『ランチバッグL』 はぴったりの形。
このバッグをきっかけに、小物選びや服選びにも変化があったといいます。
「実は、暖色の小物を使うことが少ないんです。服も黒やグレーが多いから、寒色の小物を選ぶことが多いです。でもこのcamelをきっかけに暖色も取り入れてみようと思って、バッグに入れているファイルも赤いものを選んでみました」
編み目からのぞかせる小物によっても変化を楽しめる、メッシュならではの楽しみ方。ゴートメッシュのほかにも、小駒さんはRENの製品を愛用してくださっています。そのひとつが、ピッグスキン・SMOKE(スモーク)の 『ポストマンウォレット』 。
「2年ほど前に、蔵前店で買いました。使い始めた時は毛並みを感じる質感でしたが、今ではつやっとしています。全く別物のような変化ですね」
起毛した質感が特徴のSMOKE。「毛並みを楽しむつもりだったけれど、これはこれでいいかな」と、革の自然な変化も楽しんで使ってくださっています。
________ 使ってみたから分かる、RENの好きなところはありますか?
「いい意味で合理的ですよね。RENの製品はどれも、使い道や使い方もシンプル。もともとシンプルなものが好きだから、そこがいいなと思っています。変に飾らないところ」
"シンプルなものが好き”そう語る小駒さんのアトリエは、機能美を感じる家具、のびのび育つ植物が印象的でした。ありのままの美しさや面白さ。日々、どんなものから影響を受け作品をつくっているのでしょうか。小駒さんのものづくりについて伺いました。
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