公開日 : 2023/11/28
財布と心理
#8 人生の折り返し地点を過ぎて
どうやら財布には、使う人のポリシーやこだわり、生き方に至るまでがてきめんに反映されるようです。裏を返せば財布を見れば、その人らしさが浮かび上がってくるということ。そう、まるで心理テストです。本連載では、RENの財布を使う身近な人たちの「財布と心理」についてインタビュー。これを読むことで、あなたの選ぶ財布からも、あなた自身のことが分かるかもしれません。
#8 宍田 絵里子さん(RENスタッフ)の場合。
愛用の財布
アドレスウォレット・フラットロング/牛革・バブルカーフ(matte gray)
−−−この財布を使いはじめてどれくらい経ちますか?
1年くらいです。
−−−財布を買い替える周期や理由について教えてください。
いちど買い替えると、3年くらいは使います。カバンはコロコロ替える方ですが、財布は、いいものに出合ったタイミングで買い替えることがほとんど。
−−−直前には、どのような財布を使っていましたか?
大きめで厚みのある、ちょうどRENの「バンクウォレット」に似た長財布でした。
−−−普段、財布にはなにをどれくらい入れていますか?
カードは、入るだけ。9枚ほどに絞って、収まらない分はカード用ケースにまとめて家に置いてあります。その日どこに行くかなど、予定に応じてカードを財布へ移し替えています。
−−−財布選びのこだわりを教えてください。
まず、小銭入れが大きいこと。蔵前には現金しか使えない店も多いですし、レジの前でもたつきたくないんです。そして、かならず長財布であること。お札が折れてしまうのが嫌なので。いま使っているこの財布は、カードが縦向きに入ることも気に入っています。カードのデザインが見やすく、なにがどこに入っているか一目瞭然なんです。革小物に限らず、流行や周りの意見、値段などにとらわれず、自分が持ちたいものを自分のために選びたい。40後半に差し掛かり、人生の折り返し地点を過ぎてそんな心持ちです。年配のお客さまに、そういう素敵なひとが多いからかも。
−−−なにかケアをしながら使っていますか?
ケアはしていません。直前に使っていた財布にはヌメ革が使われていて、汚れが目立ちましたが、これはそもそも汚れにくく、色味の変化もほどよいと感じます。
−−−この財布を使いはじめて、暮らしにいい変化はありましたか?
小銭入れの内側の革色が、とくに濃く変化していきます。内側は自分にしか見えないので、使っていて、なんとなく気分がいいんです。
−−−あなたにとって、財布とはどのような存在ですか?
ポイントカードをたくさん入れていた頃。お札が折れていてもよかった頃。丁寧に使いたくなったいま。財布には、そのときの人生観まで表れるような気がします。
今回の財布
BUBBLE CALF
アドレスウォレット・フラットロング (matte gray)
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