自分らしい"もの選び" #01.白井莉子さんの場合

自分らしい"もの選び"  #01.白井莉子さんの場合

公開日 : 2022/9/30

 

自分らしい"もの選び"

“もの”を選ぶとき、どんな基準があるでしょうか?

似合うこと、好きなこと、価格や用途…その基準は、生活や年齢によっても変化していくものなのかもしれません。「これが自分のスタイル」と言い切れるようになったのは、どんなタイミングだったのでしょう。この連載では、自分らしいスタイルを持つ、さまざまな方へお話しを伺います。

自分らしさを探している方も、ゆるぎない自分らしさを持つ方も、ちょっとだけ視点を変えた“もの選び"のポイントが見えてくるかもしれません。

 

今回ご紹介するのは、フリーランスモデル 白井莉子さんのもの選びについて。RENのバッグを選んだ理由から、ご自身のスタイルについて伺いました。

 


 

#01.
白井莉子さんの場合

 

 

白井莉子さんは、フリーランスモデルとしてメディアや雑誌など、さまざまな場で活動されている24歳。ご自身のインスタグラムでは、ライフスタイルやファッション、ご夫婦の可愛らしい日常風景の写真が人気を集めています。

instagram : @rikoyamamoto

 

 

RENと出会ったきっかけは

「5年前くらいに、アーバンリサーチで働いていたときでしょうか。その頃、アーバンリサーチDOORSが嬬恋のキャンプ場で行っていたイベントの会場で、RENのワークショップにも参加したことがあります。たしか、豚革のフリンジサコッシュを作りました!このミニキャニスターボトルを買ったのも、その頃だったと思います」

 

莉子さんとRENの出会いは、約5年ほど前。お仕事としてもRENとのつながりがあった莉子さん。初めてRENのバッグを買ってくださったのは、『ミニキャニスターボトル』がきっかけだったといいます。
▶︎ミニキャニスターボトル商品ページはこちら

 

お話しを伺うにあたりご自宅から持ってきていただいた、莉子さんの『ミニキャニスターボトル』
革の表面には、ほんのりと自然な艶感が。くったりとした佇まいからも愛用していただいた年月がうかがえます。

 

※現在販売しているものには「RENロゴ」の刻印はありません

 

これだ!と思うとき

莉子さんがバッグを選ぶとき、使い道や収納力よりも、感覚的に欲しいと思うかどうかが大切なポイントなんだそうです。ミニキャニスターボトルを購入したきっかけも、バッグを見たときに「これだ!」と感覚的に思ったこと。

 

「当時は、WEBサイトの仕事をしていました。仕事柄よくネットサーフィンをしていたので、そのときに購入したんだと思います。それか、アーバンリサーチDOORSの店頭で見かけたのかも。どちらにしても、そのとき”欲しい”と思っていたイメージに当てはまったのが、このバッグでした」

 

当時、ご主人がレザー専門店で働いていたこともあり、レザーには馴染みがあったという莉子さん。レザーバッグは、ご夫婦兼用で使うことも多いそうです。男女を問わないバッグでも、もう少しやわらかい雰囲気のバッグが欲しいなと思っていたとき、この『ミニキャニスターボトル』を見つけてくれたそう。

 

 

「革のバッグが欲しいから専門店へ行こうとか、というふうに買い物する習慣はあんまりないかもしれません。それよりは、いろんなお店を見ているなかで偶然、欲しいバッグに出会うことが多いです」

 

やわらかいピッグスキンの質感と、ふんわりとした優しい雰囲気。小さい巾着ならではの可愛らしさが、当時の莉子さんの”欲しい”に当てはまったのだそう。特定のブランドやイメージにとらわれないお買い物スタイル。いつでも好きなものへのアンテナを張っているから、感覚的に欲しいものに出会えるのかもしれません。

 

 

バッグ選びは、アクセサリー感覚

「普段、あんまり派手な洋服は着ることがないので。バッグも、持つためのものというよりは、アクセサリー感覚で選ぶことが多いんです」

 

ナチュラルな雰囲気が印象的な莉子さん。シンプルな洋服だからこそ、バッグもコーディネートの一部としての役割を担うことが多いのだそう。

 

「このバッグも斜めがけすると、コーディネートのアクセントになってくれるんです」

 

 

巾着バッグが、とりわけ好きというわけではなかったといいます。

 

「巾着タイプのバッグを買ったのは、これがはじめてでした。数年前にもう一つ買い足したくらいで、巾着バッグが特別欲しかったわけではありませんでした。実際に使ってみると、野外イベントに出かける時に活躍して。毎年、春夏の音楽フェスにはこのバッグを使っています」

 

 

莉子さんのインスタグラムにも、今年の夏にミニキャニスターボトルを持って訪れたイベントの写真が。ライム色のブラウスに白いパンツ、キャメルのバッグの組み合わせが爽やかなコーディネート。

 

「こう見えて、荷物がけっこう入るんですよ!革がとてもやわらかいので、思ったよりも荷物が入るんです。いつもパンパンに入れて使っています」

 

そう言って見せてくれたバッグの中身。キーケースやミニ財布やポーチなど。この日の持ち物は、荷物を少なくしたいときの最小限アイテムなんだそう。

 

 

「普段は、持ち歩く荷物が多いほうなんです。大きめの布バッグともう1つのバッグを持つことも多くて。これも、そんな時のサブバックとしてもよく使っています」

 

ミニサイズだから、サブバッグとして持ち合わせてもバランスがいい。主役にも脇役にもなる、そんな存在として愛用してくださっています。

 

 

レザーアイテムはどんな存在ですか?

「本革」というと、お手入れのハードルや価格帯など、手を出しづらい印象をお持ちの方も多い気がします。気兼ねなく使えるのかどうか、日々のお手入れはどうしたらいいのだろう?そんな疑問や不安から、レザーアイテムは使いにくいもの、と思われてしまうことも。

 

莉子さんにとって、レザーアイテムはどんな存在なのでしょうか?

 

「彼がレザー専門店で働いていたこともあって、5年ほど前から自然とレザーのバッグや小物を使う機会が増えました。遡ると高校生の頃、背伸びをしてお母さんに革靴を買ってもらったことがあるのですが、その時はケアの方法も分からなかったから、雨の日も気にせずに履いてしまって。すぐに潰れてしまったんです。レザーって専門店で買わないとケアの方法が分からないなあと、その時思ったことを覚えています」

 

 

「じつはこのバッグも、取材の時に持って行くと言ったら、彼がクリームを塗ってくれていて。私はほとんどケアをしないですが。このバッグにもシミがついたとき、気にせずにそのままの状態で使っていましたね」

 

 

「使い始めたときよりも、革の色は淡くなりました。逆に、色合わせがしやすくて使いやすくなった気がします。革質も使うほどやわらかくなって、変化してからのほうが使う頻度も増えました。この状態で売って欲しいと思うくらい、買った時よりも今がいちばん使ってます!」

 

革の経年変化は、使う人や使い方によっても変わっていきます。同じ革の同じバッグでも、変化の仕方は人それぞれ。

色の変化や革質の変化も、楽しみながら使っているという莉子さん。「買った時よりも、今がいちばん使っている」という言葉からも、変化する革への愛着が伝わってきます。

 

莉子さんの持ち物の中にも、キーケースや小銭入れなど、いくつかレザーアイテムがありました。キーケースは2年ほど、小銭入れは約5年ほど愛用しているものだそう。どちらも深く、こっくりとした色合いが素敵です。

 

 

「革製品って、だめになるタイミングがないので、買い替えのタイミングもわからないですよね。たとえ渋い雰囲気に変化したとしても、それも味わいになるから。買い替えようとすら思わなかったりもします」

 

どんな変化を遂げたとしても、それもすべて愛着になる。

レザーアイテムをいくつも使う莉子さんですが、今でもケアの方法には自信がないといいます。どんなふうに変化しても味わいとして楽しむ莉子さんにとって、ケアをすることはそこまで必要なことではないのかもしれません。

 

どんな変化を素敵ととるか。

わたしたちRENが掲げるコンセプトの一つ「革だからといって気にせず、日用品として使い倒して欲しい」というメッセージにもつながる、使う人とレザーの関係性。ありのままの変化もそれはそれで素敵ですよ!と、わたしたちがお客さんにお伝えする場面も多くあります。莉子さんの愛用品からも、素敵な変化を感じました。

 

 

自分らしいかどうかの基準

モデルとして活躍する、莉子さん。トレンドを追うことよりも、自分に似合うスタイルやもの選びをされている印象があります。

 

「レザーバッグにしても、たくさんあるブランドのなかで、みなさんどのブランドを選んでいいいのか分からなかったりするのかな?と思います」

 

このブランドだから買うというよりも、そのときの出会いを大切にして選んでいるようです。人との関わりが"もの選び"に影響したり、生活や環境が、その基準をつくるのかもしれません。大切なのは誰かの基準ではなくて、自分が「いい」と思うこと。

 

賛同を得るためではない選択を出来るようになってはじめて、自分らしさは生まれます。その選択の積み重ねが、自分らしい"もの選び"へと繋がっていくものです。

 

 

わたしたちRENが扱っているピッグスキン(豚革)は、レザーのなかではあまりメジャーではない素材。このミニキャニスターボトルも、ピッグスキンのHALLIE(ハリー)で作っています。

レザーといえば牛革というイメージや、ピッグスキンのレザーバッグを展開しているブランドはそう多くないからこそ、使う前に不安に感じる方も多いはず。

実際に使ってみると、軽いところやタフな革質、使うほど好きになってもらえるような魅力的なレザーです。まずは使ってみて欲しい、そんなふうに思える素材でもあります。

 

 

“ものを選ぶ”そのときに、メジャーなものを選ぶこと、トレンドのものを選ぶこと、その選択に一度立ち止まり、自分らしいものを選べるように。 「これが自分らしいもの」そう思えるきっかけに、RENのバッグがなったらいいなと思います。 

 

 

今回ご紹介した、白井莉子さんの愛用品

ミニキャニスターボトル / ピッグスキン・ハリー
camel
¥9,900-

 

 

black
pink beige
camel

 

 


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