#89/ フレームトート 2way（light gray）/ HD NYLON

ボディは、スエードのようにくったりしなやかな質感のハイデンシティナイロン。ハンドルなどには、パリッと硬さのあるタンニン鞣しの牛革。そのコントラストは、見た目に美しいだけでなく、じつは機能的でもあります。

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たとえば、硬さのあるハンドルは、開口部からさらに深くまで通っていて、そのため、地面に置いたときにもハンドルが立った状態のまま、端正な印象に。

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そのハンドルは“型枠”のような役割も担い、生地のしなやかさを生かしつつ、芯材なしでバッグを形づくっています。また、開口部の内側にぐるりと縫い付けられた革も、同じ役割です。

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そうしたハンドルの構造は、あえて表に見えるように。裏側も、あえて処理しすぎず、革の存在感を残しました。過剰な素材やコストをかけず、無駄をなくすと、その分軽やか。お節介すぎないのが、RENらしさです。

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A4書類が入る大きさに、ノートPCもちょうど収まる、でも中で遊ばないくらいのマチ幅があるのも使いやすいポイントです。メインのバッグと分けて持つサブバッグとしてもおすすめ。大きなバッグに荷物を詰め込んで持つより、ときに2個持ちする。そんなスマートさも素敵です。

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ショルダーストラップは、肩掛けするのにちょうどいい長さ、そして手提げのときも、できるだけ地面に当たらない長さを目指しました。潔く、調整金具もなし。だから野暮ったく見えず、見た目にも邪魔になりません。

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High-Density Nylon / ハイデンシティナイロン

レザーブランドであるRENが、革以外の新たな素材を模索するなかでめぐりあったナイロン生地です。超高密度に織られた素材は、撥水、防風、透湿性に優れ、衣料用として使われることもしばしば。開発は日本のメーカーですが、そのスペックの高さは、イタリア陸軍の正式装備にも採用されるほどです。そうした機能性に加えて特筆すべきは、スエードやヌバックにも似た“布”らしからぬタッチ感、スモーキーな表情を持つこと。使い込むとアタリが生じるという特徴にも、可能性を感じました。革のように見立てられる風合いを携えながら、革にはできない表現ができる。そんな珍しい生地として、親和性を感じながら大切に使い続けています。