あのひと、にあう革。〜富岡誠太さんに、「ハリー」〜

あのひと、にあう革。〜富岡誠太さんに、「ハリー」〜

公開日 : 2024/03/01

 

あのひと、にあう革。
〜富岡誠太さんに、「ハリー」〜

 

使うひとやライフスタイルに寄り添う革製品をつくりたいと、つねづね考えています。だからか、「この革、あのひとにぴったりかも」と、ハッと思い浮かぶこともしばしば。
ピッグスキン・ハリーは、軽くて薄く、なのに丈夫で、布さながらのしなやかさが特徴です。傷や色むらのある豚皮からできているので、気兼ねない素材とも言えます。
そんなハリーを使う姿が浮かんだのは、代々木上原の街に根差すカフェ・BOLTでマネージャーを務める富岡誠太さん。農をはじめ第一次産業にも深い関心を抱き、休む暇なく、全国各地のつくり手を訪ね巡り歩きながら見聞を蓄えている彼に「レジブクロ ショルダー」のモデルとして登場してもらった際、そのまま使ってもらうことにしました。

そしておよそ半年が経った頃、久しぶりに彼のもとを訪れ、話を聞きました。

 

ハリーの使い心地は、どうですか?


革、なのに疲れない

▲ピッグスキン・ハリーでできた「レジブクロ ショルダー」。富岡さんには半年間使ってもらった。

これまで、“革”にはあまり縁がありませんでした。
革製品も、きちんとオシャレして持つ、みたいなイメージがあって、ほとんど使ってこなかった。でも、このハリーは、気を張らなきゃっていうような気持ちにならないんです。

 

▲もとは、バッグの裏材や靴の中敷として使われることが多かった豚革。ひるがえって、高密度で通気性があるなどの利点がある。

まず、この革の質感ややわらかさが、すごく好き。とにかく疲れない気がして。それは、持つと体に馴染むというような体感的にもそうだし、心もそうで。雨が降ったらどうしようとか、汚れないようにとか、ちゃんとケアしないととか、そういうことを、なにも考えないで済むというか。

むしろスポーティな格好にも合うし、たとえば色違いのベージュやカーキなら、天然素材が好きな大人の女性にも似合いそうですよね。

 

リュックみたいに、自転車にも乗って

出勤のときも休日も、普段はリュックを持つことが多いんです。とくに休日は地方に行くことが多く、農家さんを訪ねたり、街を巡ったりするときは動きやすいほうがいい。現地に泊まることもあるので、容量もそれなりに必要です。

 

「レジブクロ ショルダー」も、それに近い感覚で、週の半分くらい使っています。急いで家を出るときも、パッと手に取りやすいし、斜めがけができるので、自転車に乗るときも持ちにくくない。

荷物もたっぷり入るし、入れても、見た目としてコンパクト。大容量のバッグって目立ってしまうけど、これは不思議と、それがない。背負ったときのサイズ感もちょうどよくて。

 

小さく出かけて、たくさん持ち帰る

BOLTへ出勤する日は、財布とメガネケース、本、ヘアバーム、ベビーワセリンなどを入れて出かけます。接客業なので、とくに身だしなみを整えるための物はしっかりめに。

休みの日は、財布とメガネケース。それくらい。そういうときはストラップを括って、手にくるっと巻きつけて持つスタイルです。

 

▲幅広のストラップは、二重でしっかりしたつくり。でもしなやかなので、好きな位置で結んで使える。

畑に行くとお野菜をもらったり、お店ではワインをもらったり、道すがらでなにかをいただくことが結構多くて、バッグに詰め込んでいると、帰ってくるときにはパンパンになって。まさに“レジ袋”みたいだなって。

 

荷物が多くなったら、帰りはストラップを解いて斜めがけにしてしまいます。そうやって持ち替えられる柔軟さも、気に入っているんです。

 

 

 

 

 


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