公開日:2023/8/7
「レジブクロ」と11人の生活者。
ー 前編 ー
「スーパーでレジ袋をもらう代わりに、エコバッグを使う」。と、一言でくくることもできるその選択と行動の根っこは、そう単純ではないはずです。理由も想いも、ひとによってさまざま。なにを選び、選ばないか、日常のあらゆる取捨選択がそうであるように。そこで、年齢も職業も異なる11人に、暮らしのなかでの選択や行動について、つぶさに振り返ってもらいました。
01 瀧澤瑠可さん/「REN」EC担当
結婚し、ひとと暮らすようになってから、「自分のものばかりを家に溢れさせるわけにはいかない」と、以前ほど物を多く持たなくなったという瀧澤さん。すると、洋服を選ぶときも、『今日はなにを着よう……?』と悩むことが減ったのだとか。自分の気持ちにぴったり沿う物を選び取れば、納得感がひとしお。少なくても、満たされるようです。
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02 宮下渉さん/デザイナー・家具職人
内装や造作家具の制作で出た端材を使い「DIY感を排除してモダンに見せる」ことで、新たな家具として蘇らせる。サスティナブルでデザイン性の高いファニチャーブランドのデザイナーであり、また自ら手を動かす家具職人でもある宮下さん。「ふだんから捨てられる素材の行く末は気になる。家でもゴミは“超分別”してます」
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03 佐藤優さん/「REN」蔵前店スタッフ
「作り手の顔が見える」とはよく言うけれど「顔さえ見られればいいわけではなくて。私が好きな靴のブランドさんがあるんですけど、そこは実際に作っているところの動画を撮って見せてくれてるんです。そうして自分のことを素直に表現してくれればくれるほど、納得感につながるし、買う理由になる気がします」
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04 富岡誠太さん/カフェ「BOLT」 マネージャー
代々木上原のカフェ「BOLT」でマネージャーとして働きながら、日本全国を旅し、その土地の作り手たちとのつながりを持つ富岡さん。「ふだんの買い物は、地元の商店街でするようにしてます。あえてそこに時間や手間ひまをかけることで、どういう感情が芽生えるか。僕はいつもお店の人との会話から、自分も大事なものをいただいているような気持ちになるんです」
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05 酒井希さん/デザイナー
デザインの仕事では、まず、『なぜそれを作りたいのか』『本当に必要なのか』などのそもそもを根掘り葉掘り引き出し、ディスカッションにたっぷりと時間を割く。その根本は、ひとの話を聴きたい、知りたい、という気持ち。ものを選ぶときも、思想やストーリーへの共感が、物欲に直結するのだといいます。買ってからは、自分なりの使い方を楽しむ。「たとえばリュックの雨よけカバーを、あえてトートバッグのように持ってみる、とか」。
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