公開日 : 2022/12/20
財布と心理
#5 何ひとつ諦めないまま小さくする。
どうやら財布には、使う人のポリシーやこだわり、生き方に至るまでがてきめんに反映されるようです。裏を返せば財布を見れば、その人らしさが浮かび上がってくるということ。そう、まるで心理テストです。本連載では、RENの財布を使う身近な人たちの「財布と心理」についてインタビュー。これを読むことで、あなたの選ぶ財布からも、あなた自身のことが分かるかもしれません。
#5 山村光春さん(RENを使い始めて1年)の場合
【 愛用の財布 】
−−−この財布を使いはじめてどれくらい経ちますか?
5ヶ月ちょっとくらいです。
−−−財布を買い替える周期や理由について教えてください。
数年に一度くらいでしょうか。とにかく僕は扱いが雑でおっちょこちょいなので、理由は「なくす」か「壊れる」かのどっちか、です。

−−−直前には、どのような財布を使っていましたか?
黒いレザーの長財布を使っていました。L字のファスナータイプだったのですが、ある日開かなくなり、無理やりファスナーごと引きちぎってしまいました。ただそれだとパカッと開いて中が出てしまうので、ゴムバンドで留めていました。もはや大人の財布じゃないですね。
−−−普段、財布にはなにをどのくらい入れていますか?
このアンケートで、自分がどれだけ財布に入れるものと、その場所をたくさん必要としていたかを知りました。まずはもちろんお札と小銭。レシートは、現金で払ったもの、カードやQRコードで決済したもの、あとで精算するものと3つに分けて。クレジットカードとキャッシュカード、クリーニングやスーパーなどの会員証、診察券、通帳を2冊、あとカードタイプの紛失防止タグも入れてます。結果、いつもパンッパンです。

−−−財布選びのこだわりを教えてください。
最優先事項は「小銭を取り出しやすいこと」。レジでモタモタしたくないので、ガバッと開くのは必須です。それと前述の理由からポケットの多さと、収納力も絶対。あとは雑に使うので「ボロボロ」ではなく「これはエイジングだ」と言い張れるような素材感であることも大事です。ただ最近、長財布を使うことのいろんな「重み」を感じるようになりました。存在感がありすぎる、のです。

−−−この財布を使いはじめて、暮らしにいい変化はありましたか?
まず大きな変化は長財布を卒業できたこと。これは大きな変化でした。にもかかわらず、収納力はすごい。パンッパンの長財布から、何ひとつ諦めていないのにサイズは3分の2になりました。

あと僕は500円玉貯金をしているので、小銭入れがふたつに分かれていて「500円玉専用」の居場所がつくれたこともよかった。ひとつ難があるとすれば、この財布はお札のポケットが深く、取り出しにくいこと。なのでそこには1万円札と通帳だけを入れて、よく使う千円札は折って、前ポケットに入れています。ただスーパーの店員さんが「1万円入りまーす」と口頭で言うみたいに、僕も「1万円使いまーす」と(心の中で)言えて、節度を保てるようになったかもしれません。
−−−あなたにとって、財布とはどのような存在ですか?
なくすと絶対に困るもの、だから常にありかを確認しておく、結果愛着が湧く、みたいな存在です。愛着といえば、買ったままを使うのではなく、必ず何かしらのアレンジを加えます。今は、ファスナーに好きな紐をつけてますね。紐を引っ張る、という行為を毎日できることが、いつもちょっとうれしいので。

今回の財布
Pig skin_SMOKE
ポストマンウォレット(navy blue)
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