公開日 : 2022/9/15
”冬のメッシュバッグ”という提案。
RENのバッグがうまれるとき、その多くは作り手が「心ひかれる素材」に出会ったことからはじまります。
素材の質感、色合い、触り心地や特性。「いい」と思った素材を余すことなく、RENらしくカタチに落とし込むならば。そんな視点から、いくつものバッグが作り出されてきました。
今年で発売3年目を迎えた『シープメッシュシリーズ』も、その素材の魅力に惹かれ形になったシリーズです。

手に吸いつくような
やわらかい質感
シープメッシュの魅力はなにより、このやわらかな質感にあります。手に吸いつくようなしっとりとした触り心地は、しなやかな柔軟性をもつ羊革だからこそ。実際に触れてみると、ふっくらとしたソフトな弾力を感じます。革を編み込むことで生まれる、革の重なりが織り成す魅力。

驚くほど軽いこと
もうひとつの魅力は、とにかく軽いこと。はじめてシープメッシュを持った方は、みなさん口を揃えて「軽いこと」に驚かれます。細く裁断した羊革を隙間なく編み込んだ質感は、一見すると重厚な印象。これだけ細やかな編み目を作るには、それだけ革の質量も必要になりますが、このシープメッシュはとても軽量な仕上がりです。

いちばん大きなサークルバスケットでも、その重さは約350g〜400gほど。身近な物と置き換えると、りんご1個分、350ml缶1個とだいたい同じくらいの重さです。片手で持ち上げても、まったく負担に感じません。

素材自体が軽量なことも重要ですが、その秘密は、"軽さを損なわないための工夫"がなされているから。極力金具をつかわないこと、構造や裏地の選定に至るまで、バッグになったときにも軽量に留まるように。デザインによっては優先しないこともありますが、このシープメッシュシリーズは軽さにも重きを置いて作られています。
"軽さを損なわないこと"は、RENがバッグを作るうえで大切にしている視点のひとつでもあります。
バッグそのものが軽いことは、より 「快適に使うこと」 にも繋がる。毎日持ち歩くものだから、ストレスなく、より心地よく。シープメッシュはそんな視点からも、おすすめしたいバッグです。

そんな素材の風合いを活かし作られた、3つの形。ラウンド型のトートバッグ『サークルバスケット』、小ぶりなショルダーバッグの『ミニバスケット2way』そして、今季の新型『ミニショルダー』。

スタッフが考える
シープメッシュの「ここがお気に入り」
今回は、新型を加えたシープメッシュシリーズ3型について、スタッフのお気に入りポイントを交えてみなさんにご紹介します。

01.サークルバスケットM
まずご紹介するのは、トートバッグタイプの『サークルバスケットM』 3年前から秋冬シーズンに毎年登場している形です。細かなメッシュの存在感が際立つ、シンプルで上品なトートバッグ。やわらかい素材の質感を存分に味わうことができます。

ワンショルダーの心地よさ
「幅広いハンドルのワンショルダーは革のやわらかさと相まって、使っていて心地がいいポイントですよね」
幅の広いハンドルは、荷物を入れたときにも負担を軽減してくれます。肩への当たりもやわらかく、ストレスのない使い心地。そして、肩に掛けたときにもゆったりと、ゆとりのあるハンドルの長さ設計もポイント。

「ハンドルの内側も革張りになっているんです。この部分も、メッシュ部分と同じ羊革。あまり見えない部分ではありますが、ここにも同じ素材を使っているからこそ上品な佇まいになりますよね」
見えない部分もぬかりなく。その気配りが、シープメッシュシリーズの"上品さ”につながっているのかもしれません。

経年変化も、かっこいい
「こうして比べてみると、使うほどさらにやわらかくなるのが分かりますね。この"くったり感"は、やっぱり魅力的。変化したバッグが欲しくなるくらい、この経年変化はかっこいいと思います」
写真の右側はスタッフの愛用品。実際に、2年ほど使っていたものです。全体的に革がやわらかく変化して、バッグ本体やハンドルからもそのくったり感が伝わってきます。

「このくらいくったりすると、バッグの横幅も気にならない。バッグが大きいと、肩掛けしたときの存在感が気になる方も多いと思うのですが。身長とのバランスだったり、電車の中で邪魔になるのが気になったり。この形は、使うほど身体に馴染むのも嬉しいです」
くったりと変化することで、バッグそのものもくったりと。身体に沿って馴染むようなシルエットも、この形ならではの魅力だと思います。本体には裏布がついているので、荷物の重みで極端に変形してしまったり、伸びてしまうことはありません。

冬に似合うメッシュバッグ
「細やかな編み目模様はあたたかみがあって、取り入れるだけで季節感も出ますよね。素材感が上品だから、カジュアルダウンしすぎないところもいいと思う」

「こんなふうに、スニーカーとか色ものと組み合わせても似合う。上品な素材感だけど、上品にまとめなくても良くって。日常使いできるのもいいところですよね。ミリタリーやデニムとか、そのくらいカジュアルでも似合うし、洋服次第でエレガントにもカジュアルにも持っていけるところは、このバッグの強みだと思います」
サークルバスケットM/mid gray ¥38,500-

02.ミニバスケット2way
『ミニバスケット2way』は、シリーズの中では可愛さを放つ形。2wayタイプのショルダーバッグです。

シルエットと、ディテール
「まずは、ころんとしたシルエットの可愛さ。あと、ハンドルやパーツの絶妙なバランスがポイントではないでしょうか」
バスケット型の本体と合わせたのは、細めに仕上げた手編みの革紐。ハンドルと本体のつなぎ目も、金属のパーツは使わずに革のパーツを合わせています。軽く仕上がることはもちろんのこと、この革パーツや構造が、バッグのデザインのアクセントにもなっています。

「バッグの底は、こんなふうに円形になっています。これが、ころんとしたシルエットの秘密。素材がやわらかいからショルダーバッグとして身につけたとき、底マチが気にならないです」

2way仕様のいいところ
「ショルダーを伸ばしたまま持っても可愛いですよね。もちろん取り外してしまって、ハンドバッグとして合わせても可愛い」
ショルダー紐は、取り外すこともできるのでハンドバッグとしても楽しむことができます。肩掛け、斜めがけ、ハンドバッグ。革紐は結ぶこともできるので、持ち方のバリエーションが楽しめるのも嬉しいポイント。

「私なら、やっぱり休日に持ち歩きたいですね。こう見えて、財布やスマートフォン、ポーチなど、必要なものはしっかり入ります。可愛らしい形が休日のお出かけに似合うバッグだなあと思います。個性的な形だから、装いのスパイスになってくれる」
シープメッシュシリーズのなかでも、個性的なシルエット。この形に一目惚れされるお客さまも多いです。自分が可愛いと思ったものを選ぶことは、何気ない日常のなかのわくわくするきっかけにもなる、そんなふうに思います。
ミニバスケット2way/mid gray ¥39,600-
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03.ミニショルダー
今季の新型、『ミニショルダー』スリムな本体がスタイリッシュなショルダーバッグです。

とにかくシンプル、とにかくコンパクト
「なんといっても、このシンプル。スリムなマチ幅とコンパクトなサイズ感は、デザイナーのこだわりでもあるんです。実は、バッグの上部のほうがマチが狭まっていたり、シンプルな中にもこだわりが詰まっています」
RENのバッグは、とにかくシンプルであることも特徴のひとつ。この『ミニショルダー』も、とてもシンプルなデザインです。シンプルがゆえに、そのこだわりは見えにくいこともありますが、シンプルだからこそ最も魅力的なバランスやシルエット、削ぎ落としたときの魅力を最大限に引き出した形。

シープメッシュなら、
サコッシュタイプも上品に
「短く斜めがけをするようなサコッシュはカジュアルな印象のものが多いですが、シープメッシュなら上品にまとまりますよね。トレンチコートや、かっちりとした雰囲気も崩さずに合わせられるところもいいと思います」
斜めがけをするようなカジュアルなバッグは時に、似合わない服があったりもします。このミニショルダーは、ラフに持っても上品さが残る。そこも、ミニショルダーのいいところ。

「シンプルだから、別のバッグと合わせて持つのもおすすめ。取り出す頻度の高いものを入れて持ち歩きたいですね」

ミニウォレットやスマートフォン、いつでも身につけていたいものを入れてポケット感覚で使いたいバッグ。シンプルだから、バッグの2個持ちといったコーディネートも楽しめそうです。
ミニショルダー/black/mid gray ¥27,900
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今季の新色、mid gray
今季の新色は、ニュアンスカラーの"mid gray/ミッドグレー"革の編み目と相まって、グラデーションのようにも見える色合いに仕上がっています。

「よく見ると、グレーのなかにも濃淡がある色合いなんです。赤みがあったり青みがかっていたり。個体差はありますが、このミックス感がいいですよね。blackよりもやわらかい印象なので、合わせる洋服の幅も広がりそうです」
シープメッシュシリーズは、定番のblackに加え今季は2色の展開です。どちらの色にも共通していえるのは、使うほど革の光沢が増し、より深い色味を楽しむことができます。


長くお使いいただくために
RENができること
どんなに丁寧に扱っていても、毎日使うバッグには必ず変化が起こります。革が伸びていくことで不便に感じてしまうこと、編み目がほつれてしまうことや、裏地が擦れてしまうこと…。どんなバッグにも、そんな変化はつきものです。
シープメッシュのバッグにも、長くお使いいただくなかでお修理が必要なタイミングがやってくるかもしれません。そんなときは、いつでもRENのアトリエでお修理を承っています。

例えば、革紐が伸びていくことでショルダーの結び目が抜けやすくなってしまった場合や、なにかの拍子に編み目がほつれてしまった場合など。アトリエの職人がそれぞれのバッグの状態を見極めながら、また使ってもらえるように、そんな思いでお修理作業を行います。どんなことでも、お困りのことがありましたらお気軽にご相談ください。
▶︎お修理に関するお問い合わせはこちら
※お修理費用や期間はお修理箇所によって異なります。

この冬、RENがおすすめしたい『シープメッシュシリーズ』。ご購入前に聞いてみたいこと、不安なこと、気になることはお問い合わせフォームからご質問いただくこともできます。WEB SHOPのスタッフがみなさまの疑問にお答えしています。

シープメッシュの3つの形。少しづつ秋冬の気配を感じつつある今、バッグから季節を取り入れてみるのはいかがでしょうか?
2022 Autumn&Winter シープメッシュシリーズ商品一覧はこちら
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気品あるニットソーのように シープメッシュの存在感。